今年の祇園祭
前祭では10日に山鉾建が行われ、17日の巡行までに観光に来られる方の姿も多くなってきました。
一枚目は前祭の鉾建後7月12日夕刻の様子、四条烏丸を西に入った所にある「函谷鉾(かんこほこ)」。
ちょうど左上に三日月が見え、日暮後の深青の空とのコントラストが美しい様子でした。
函谷鉾は烏丸四条の交差点近くにあるので、観光客が良く足を止める人気の鉾。
名の由来は中国の孟嘗君が鶏の声によって函他に関を脱出できたという故事によるものです。
そして後祭の巡行時の市役所前、河原町御池で撮影した二枚目「南観音山」と三枚目「橋弁慶山」
「南観音山」は南観音山の楊柳観音は頭から袈裟をつけて座った姿をしているが、これは瞑想中の様子を表します。
「北観音山の観音様は男だが、南観音山の観音様は女性である」という言い伝えがあり、巡行前日の23日深夜には布でぐるぐる巻きにした楊柳観音像を御輿に乗せて町内を走り回る儀式「あばれ観音」が行われます。
「あばれさせて北観音山の観音への恋心を鎮める」などいわれは様々あるようです。
三枚目の「橋弁慶山」は五条大橋で弁慶と牛若丸が戦う姿を表現されています。
山鉾にはそれぞれ歴史や由来がございます。
それを知ることでより深く祇園祭を楽しむことができると思います。